松本蟻ケ崎高校同窓会

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銀河セミナーが開催されました。

10月14日、母校体育館にて、銀河セミナーが行われ、劇作家・演出家の平田オリザさん(劇団青年団主宰/芸術文化観光専門職大学学長)が講演をされました。

テーマは「わかりあえないことから」

この講演会は、平田さんの著書や考え方に共感された校長先生の強いご希望で実現したものです。平田さんは、「人はわかりあえない存在」という前提に立ち、相手の背景を知ろうとする好奇心と、自分の考えを押しつけない謙虚さが大切だと語られ、「これからの70年を楽しく過ごせるか、文句ばかりの人生になるかはその違い」という言葉が印象的でした。

また、「演劇は社会の縮図であり、対話の練習でもある」という考えのもと、さまざまな身近な例え話を交えながら生徒に問いかけ、「あなたならどう考える?」と考えを引き出す場面も多く見られました。生徒からは、「教科書にも載っていて難しい話かと思ったけれど、ユーモアを交えた例えを出してくれてわかりやすかった」「いろんな人に話しかけてみようと思った」「人と話して楽しい大学生活を送りたいと思った」という感想が聞かれました。

取材を通して、考えさせられた事は、やはり大切なのは、相手の違いを知ろうとする好奇心と自分の文化を押しつけない謙虚さだということ。この二つがあれば、人間関係はもっと穏やかで楽しくなるのだと感じます。
もう自分には70年はありませんが(笑)、「どう生きるか」を意識することで、小さなことで怒らず、日々を少しでも楽しく過ごせそうだと思いました。